『つくばりんりんロード』(茨城県道501号桜川土浦自転車道線)

2週間程前に茨城県のつくばまで輪行してきました。
目的地はつくばりんりんロード。
JR水戸線岩瀬駅前から、JR常磐線土浦駅までを結ぶ約40kmの自転車専用道路。
もともと筑波鉄道が走っていた路線だが、廃線自転車道路として生まれ変わりました。
走ったら気持ち良さそうなので、行ってみる事に。
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朝8時、JR新宿駅から新宿湘南ライナーに乗り込み、まずは乗り換え駅の小山まで。
小山駅JR宇都宮線両毛線水戸線そして新幹線も止まる駅。
乗車時間は約1時間20分、なので軽くひと眠り。
暫くしてふっと目を覚ましても、まだ着いてなかったりする。


小山駅に着くと、水戸線に乗り換え。
水戸線はまさにローカル色いっぱいで、発車時刻を把握してないと、
乗り遅れれば30分以上待ちぼうけなので気持ち早足。
ここから岩瀬駅まで約30分、つまり新宿から2時間ちょいの行程でございます。
梅雨の合間の快晴ともあって、車内は賑わってます。
インラインスケートを担いだ団体さんがいて、どうやら同じくりんりんロードを走りに行く様子。
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岩瀬駅到着。
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駅周辺はほとんど何も無い・・・感じ。
自転車道路はこの写真とは反対側の端からスタート。
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起点はこちら。
ここから土浦まで綺麗に舗装された一本道が延びています。
駅から走るとすぐに両脇には田んぼが広がります。
見渡す限り田んぼ、田んぼ。
田んぼの真ん中を一直線に道がつき抜けてる光景は、普段走る河川敷ロードとは別世界。
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鉄道路線だけあって、ほんと一直線。
喧騒も無く、のんびりと時間が流れる中、遮る物も無く先まで見渡せる景色。
常にその姿が視界に入り込んでいる筑波山
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鉄道路線のなごり、駅のプラットフォーム。
そういった跡地では、ベンチや水道、トイレなどを備えて休憩所として利用している駅舎もあります。
なにしろ走っている最中は一面平野、お店や自販機など見掛けないので
こういった休憩所があると一安心です。
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休憩所には現在地とロードマップが建てられていて、行程の目安にもなります。

踏み切り跡、やっぱり元鉄道だ。
ところどころに残る、こういう名残りを見つけるのも結構楽しい。
かと思えば、こんなお遊び?な道もお目見え。
もはやすっかりお馴染みのクネクネ、ウップダウン、&二股。
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写真ではよく見かけて知ってたけど、実際走ってみると邪魔くさー(嘘。
特にアップダウンは写真で見るよりも、上下差が激しかったりする。
単調になりがちな一本道のアクセントになるのかな。


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筑波山が近づいてきました。
その麓にあるのが筑波休憩所、元の筑波駅です。
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今は筑波山へ向かうバスの拠点となっています。
自転車道の休憩所としては、一番整ってるのではないかなと。
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ちょうどお昼時に到着したので、ここで昼食を取る事にしました。
サイクリストのご飯といえば・・・これ。
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定番ね。


さて、このまま進んでもあっさり終わってしまうので、
ここはりんりんロードを外れて筑波山ライミングに。


筑波山に向かって走り出したのだけど、正面から行けばいいものを
わざわざ裏道からまわって行ったので、
(というか、道を知らなかったので)とんだヒルクライムをするハメに。
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筑波山神社までXXkm」という小さな立て看板に従っていった先は・・・激坂。
とでもない傾斜の登り坂、ときたま脇を抜けていく車もかなりきつそう。
始めのうちは、富士ヒルクラだと気分良く登っていたが、いつまでたっても終わりが来ない。
傾斜は増すし、一直線な上、道の脇は民家が並び休める場所が無い。
こうなると足など着くものかと、意地になってなんとか登りきりました。
後で確認すると「筑波道」だそうで。
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この坂が生活路になってるって、いったい・・・。
まあ、わざわざFRETTAで登る様なとこじゃないわな。


辿り着いた筑波山の大鳥居。
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この先に筑波山神社やら、ケーブルカー乗り場へつづく道があります。
で、大鳥居の手前にバス亭と土産物屋さんが一軒。
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筑波山ドライブイン
ここのご主人と思しき方が、FRETTAをいたく気に入ったのか、いろいろ聞かれました。
この妙チクリンな形が珍しくて声を掛けてきた様子だが、話を聞くと、
どうやら電動器付き自転車だと思ったそうです。
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お店の脇の高台からの眺め。
自転車道が一本、ずっと先へ延びているのが見て取れます。


大鳥居から道なりに下ってくると、そのまま麓の筑波山口へ戻って来れます。
往きもここから行けば楽だったんだけど。
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再び、自転車道に戻ります。
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どこまでいっても長閑な光景が続きます。
快調。
このまま進めば30分足らずで終着点まで行けるはず。


だったのだけど・・・。


止まる必要などないのだけど、ふと自転車を停車させた途端、後輪から異音と共に破裂音。
つまりパンク。
チューブが破裂して弾けた感じ、タイヤぺったんこ。
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正に青天の霹靂。
サイクルメーターの表示から判断すると残り約10km。
何度も書いた通り、周辺にはなーんにもありません。
直すにしても自転車屋などどこにあるのか見当もつかない。
土浦の終点まで大雑把に計算して、人の足なら2時間ってとこか。
サイクリングがウォーキングに変わりました。
いやいや、ここは歩いて踏破する道じゃないなぁ。
陽射しをさける場所も無く、照りつける太陽のもと3kmほど歩いて藤沢休憩所へ到着。
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水が尽きるとこだったので、傍らのお店で補給と情報収集。
土浦まであと丁度7kmとの事。
自転車ならあっと言う間だけど、人の足では1時間以上、まだ先は長い。
遥か遠くに、つくばEXセンターの天辺が顔を覗かせてます。
土浦かつくばEXか、悩んだけどフラットな一本道の続く土浦を選択。
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道票に出会うたび、残りの距離を噛み締めます。
しかし、歩いても歩いてもずっと先まで見渡せるので、全く近づいてる感じがしません。
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ようやく半分になろうというところでの休憩所は虫掛休憩所。
ここはトイレくらいしかなく、ただ通過するだけ。
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更に2kmほど進んで最後の駅跡地、いよいよ終点間近、でもあと1.5km。
短いようで意外と長く感じる微妙な距離。
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こんな状況でも写真は撮り続けてます。
この先の川を越えればゴール。
って時に、後方からインラインスケートの集団がやってきた。
そう、電車内と岩瀬スタート時に一緒だった団体さん達です。
彼らも自転車道を完走したらしい。
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さてさて、やっとこさ終点到着。
2時間歩く事自体については、どうという事はないけど
自転車なら30分かからないところを、わざわざ歩かねばならないというのはキツかった。
本来なら土浦駅周辺を散策する予定だったので。
これからまた2時間かけて電車で帰る事を考えたら、もうギブアップ。
さっさと畳んで輪行バックにパッケージ。

さらば土浦、駅前滞在時間は折り畳む間のわずかな時間だけ。
また来る事があるようなら、その時はここからスタートにしようかなと。
とんだサイクリングでございました。
それでもこの道の景色と路面状況は格別なものでありました。