『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』(ニンテンドーDS)

脳ミソを鍛えるだけのツールと化したのかと思えるくらい、その手のソフトが乱立しているニンテンドーDS
始めたばかりの頃は自分の脳年齢に一喜一憂するのだが、やがては作業となり、
義務となり、苦痛となり・・・止める。
やってることはドリルなんだから、DSじゃなくてもいいんだし。


で、このゼルダ
DSの持つ世界観に特化した操作感と、表現方法。
DSといえばタッチペンに2つのスクリーン。
ゲームの開始から、主人公の操作、戦闘、謎解きなどなど、すべてタッチペン。
十字キーを押してもピクリともしない主人公、実に潔い。
確かに移動くらい十字キーで、とも思わなくはないけど、これに慣れてくると
主人公を操るというより、道案内する様な感覚にとらわれる。


戦闘も全てペンタッチ。
ペンの動かし方で攻撃方法が変わるので、Aボタン・Bボタン攻撃とは違って
視覚的にも感覚的にも、迷わず取りたい攻撃方法を判断できる。
特にブーメランの使い勝手が秀逸。
主に謎解きの面では重要なアイテムだが、戦闘は勿論通常のフィールドでも活躍してくれる。
樽を壊したり、草木を刈ったりしてコインを稼いだり、体力回復したりと
フィールドでもやれる事が多いこのゲーム。
そんな時はブーメラン。
ペンで描いた通りの軌跡で飛び回るので、一度に大量の草を刈り、
しかもアイテムを自分の所まで運んできてくれる。
自分は一歩も動かずに事が済むので楽チン、楽チン。
普通では在り得ない飛び方をさせる事ができる、これもタッチペンならでは。
船の航海図といい、線を引くという単純作業がこうも面白くなるとは。
また、マップへは情報を直接書き込めるので、何をすれば良いかが一目瞭然。
重要情報は常に目に留まるし、メモ帳いらずどころか攻略本いらね。


冒険はまだ始まったばかり、それでも試してみたい事は盛り沢山。
見て、聞いて、判断して、行動する、試行錯誤の条件は整ってる。
脳トレソフトだけが、脳を鍛えるツールじゃないやよ。
そして、なによりもゲームそのものが楽しい。
これは大事な事。

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計