『ニューキャッスル』(銀座2丁目)


どうしてもお昼にカレーが食べたくて、ウマいカレー屋の情報を仕入れる。
近所のチェーンカレーショップは飽きていたので、銀座まで。
銀座の景観とはそぐわない古き良き昭和の家。
カライライスで有名な「ニューキャッスル」。
外観に勝るとも劣らぬ昭和の歴史にあふれた店内。
壁に貼られた手書きのメニューは、品書きも駄洒落で昭和色に抜かり無し。

  • 品川(小盛/ダイエット用)480円
  • 大井(普通)530円
  • 大森(普通+目玉焼き)630円
  • 蒲田(大盛り)740円

大盛りと思い「大森」を頼もうとすると、
「それ普通サイズだから足りないと思うよ」と店長。
ではと、その先の「蒲田」に変更。

待つ事わずかで運ばれてきたカレーは、目玉焼きがトッピング。
噂通り確かに盛り付けは少ない。
これで大盛りなのだから、普通ではどれだけ少ないのかと想像。

カレールーは粘り気のあるタイプで、じっくり煮込まれている。
いわば家で作ったカレーを一日おいてから食べた、そんな感じ。
一日経ってから食べるカレーの美味さは言うまでも無いので、
このカレーも美味しい。

ルーには一切具が入っていない。
煮込んであるので溶け込んじゃってる訳ね。
食べた直後の甘さから甘口かと思いきや、
後からヒーッとくる辛さが立ちこめてくる。
非常にスパイシー、かつ苦味でピリリと刺さる感じ。
この辛さをマイルドにする役目が、添えられた目玉焼き。
半熟の黄身をくずしつつ、カレーと一緒に口に運ぶと丁度良い。

さて、食べ終わった実直な感想は・・・・
やはり量が少ないかなと、カレー食べる時ってガッつく気満々じゃない?
ちょっと物足りなく感じるのも確か。
なので、コストパフォーマンスという点ではちょっと微妙。
740円あれば他でも結構いいカレーが食べられるのも事実。
またカレーそのものは美味しいけど、あのスパイシーさや苦味は
自分の求めるカレーの辛さとはちょっと外れる。
おそらくカレーを突き詰めたカレー通の人なら、違いが分かる味なのだろう。

ナン好きで、ナンに合うカレーを求めてる身としては、
インド・ネパールカレーが今の旬。
ご飯にこの上なく合う家庭のカレー、昭和のカレーへの原点回帰は
まだ先にとって置きます。