初めての富士ヒルクライム(富士スバルライン)

車にロードバイクを積んで、富士山まで向かう。
GW真っ只中ではあるけど、早朝7時前の中央高速はまだ渋滞前。
滞りなく河口湖ICを抜け、富士北麓公園へ到着。
さすがに駐車場もまだ余裕、でもあちらこちらに自転車を降ろす人が。
なんかすごく本格的な武装をしております。
こちらの仕度とはえらく違う雰囲気。


準備を終え、いざ出発。
公園を出るとスバルライン料金所までの道程をウォーミングアップ・・・
代わりにするつもりが、すでにキツ。

料金所は五合目を目指す車が引っ切り無し。
料金200円を払ってゲートをくぐり、初の富士登山スタート。
張り切ったのも束の間、すぐにキツくなる傾斜。
90分以内で走破するには、少なくとも16km/hペースで登っていかねば。
無理、12km/hしか出てません。
てか、くるくる回すのもひと苦労な感じ。
全然登坂用の脚になっておりませんわ。
まだ1kmほど進んだだけなのに、帰りたいモード発動。
それでも堪えてくと、最初の駐車場まで到達。
傾斜がいくらか楽になり、一息つけたので登板モードに切り替え。
スピードも若干増せる様になり、ようやく坂に慣れてきた。
車で登る時は、真直ぐ道が延びていると気分爽快になったもんだが、今は逆。
全然近づいて来ない道の先には、萎えそう。
車に注意しながら、道の端をキープし続けるのも結構な労力。
二合目が近づく頃から再び傾斜が大きくなり始める。
道の構成もカーブが中心。
これはこれで嫌っぽい。
二合目を抜けると、またいくらか緩やかに。
ここから三合目、さらにその先へと道の様子がころころ変わる。
長い直線に気をそがれ、急カーブに脚を捥がれ。
それでも遥か先ではあっても、自転車の姿が見えるとモチベーションが回復。
車に抜かれるばかりで、自分との闘いに終始するしかなかったけど
当面は、なんとか追いつこうという気持ちで頑張れるので、同じ目的の人を
見つけると気分が全く変わります。
徐々に徐々にゆっくり近づいて来る自転車。
追いつくと「こんにちは」と挨拶。
てか、それしかしゃべれませんので。
「頑張って」と声を掛けられると、またやる気が湧きます。



四合目手前、長い直線が続くあたりで後ろから突然挨拶される。
颯爽と登ってきた方は、あっさりと抜いて行きました。
早っ。
あっと言う間に遠ざかっていく姿に、ああなりたいもんだと見送りました。
さて、四合目。
大沢駐車場を右手にしたころ、時計に目をやると・・・・。
スタートから1時間24分。
目標時間は、ここ四合目で経過。
ここからゴールまで約6kmほど。
今の状況では、単純に計算しても30分以上かかるなと愕然。
ところが、大きなコーナーを2つばかりクリアすると傾斜が緩やかに。
緩やかというより下ってるかの様な感覚。
突然のスプリントに戸惑いながら、ギアを重くしてガツガツ漕ぎまくる。
終点間近ともあって人がやたら多い。
駐車場も満車とあって車の列が出来てる。
その脇を自転車でかっ飛んで行くのは、なんか気分が良い。
そんな爽快な気分も、トンネル抜けたら地獄に早変わり。
最後の最後で急勾配。
スプリントで脚余ってません。
もう10km/h切りそう・・・。
ダンシングすら出来ず、座ったままゴール到着。
時計は、1時間57分。
辛うじて2時間は切りました、辛うじて。


記念に写真でも撮ろうと、三脚タイマーでセットするが
風が強くてカメラが倒れる。
「撮ってあげますよ」
と、声を掛けてくれたのは見覚えあるサイクルウェア。
あの四合目で追い抜いて行かれた方でした。



しかし、ここ五合目はすごい人出。
大型バスがわらわらと人を吐き出すので、団体様があちらこちらに。
これだけ居れば、環境破壊云々言われるわなと思うけど
自分も散々車で来ていた口だからねぇ。
ま、せめて自分で出したゴミくらいは持ち帰りましょうや。


帰りは一転延々のダウンヒル
やっぱり登りで溜まったストレスを一気に発散する場になってしまう訳で・・・。
でも、危ないから控えめにゆっくり降ります。
前を走る車に近づき過ぎない様に。
麓が近づくにつれ、忘れ物ないよな、と不安になったが無事下山。
この後は、疲れを癒す為に温泉に直行でございました。


【記録】
登頂時間;1時間57分
登り平均時速;12km/h
総評「あと+5km/h・・・。体重なら簡単なんだが。」