富士・湖周遊ポタ

9月某日、台風の影響の残る中、富士山登るぜと一路富士へ。
朝6時48分、中央線新宿駅から輪行で高尾まで。
高尾では富士急行直通の線河口湖行きへ乗り換え。
大月駅で車両を切り離し、本線と富士急行線に分かれます。
  
ここからはローカルな各駅停車の旅。
この時点でまだ8時半を過ぎたばかり。
富士吉田駅に着いたのは9時20分頃、2時間半ほどの列車の旅も終了。
駅からは富士山が間近に。
頂上付近は雲に覆われておりましたが、日差しも眩しく出だしは良好。
  
駅前でFRETTAを組み立てていると、地元のお爺さんに声を掛けられました。
大正生まれだというこの方、FRETTAの構造にいたく驚いたらしく、
しきりに感心しておりました。
お爺さんに見送られながら、富士吉田を出発。
駅から富士へ向かう道にも富士山の勇姿。

138号線を上り、富士スバルラインから登ろうと目論んでいたけど
既に何とも言え無い疲労感に見舞われてました。
山とはいえ、まだ坂らしい坂でもないのに、ちっとも進んでいかない。

取り敢えずゲートまでは行こうと、気合を入れ直したのだが・・・。
ずっと延びているスバルライン、下手に先が見えるだけに萎える。
まさか1時間も掛かるとは思ってもなかったけど、ようやくゲート前に。

そもそもFRETTAで登頂という事が無謀ではあるけど、今日の体調を考え
この時点で富士山は諦め、湖を周遊する事にしました。
苦労してゲートまで来た事は報われるもので、138号線まで戻る間
信号にも掛からず、ノンストップの高速ポタを味わえました。
やっぱりノーマルだとギアが足りないわ。


  
お馴染みの河口湖湖畔の旅館、土産店街。
河口湖は比較的穏やかだったので、貸しボートも出てました。
以前車で走りに来た時は、駐車場の管理人に「兄ちゃん、一人かい?」と
余計な突っ込みを入れられたものですが、流石に今回は無し。

何処へ行っても気になるのはコレ、ソフトクリーム。
ラズベリー味を一押しにしてたけど、ぶどうや梨の方が山梨って感じがする。
今回は食べませんでしたが。


河口湖周辺で気になるのが、このカチカチ山ロープウェイ。
いつも目にするけど、乗った事が無い。
見晴らしは良さそうなんだけど。

朝早かったので、そろそろお腹も空いてきました。
山梨といえば名物のほうとう
ほうとうを食べれる店を探して、うろうろ。
というか、ほうとうをやってない店の方が少ない。
どこにしようか迷っているうちに辿り着いたのが「ほうとう屋敷」。
  
なにやら有名なお店の様ですが、知りません。
店の前を通った時、突然「おお、すげぇ」と走り寄って来る人がいて
何事かと思ったら、FRETTAを夢中で覗きこんできました。
色々聞かれたけど、腹減ってたんで「ほうとう食べたい」と言うと
ここに止めときましょうよと、店のショーウインドのまん前に。
見世物でございます。
ちなみにその人は店長でした。



まだ昼の時点では、雲はあるものの富士山も見えてます。
河口湖周遊道路は、交通量が結構多いうえ、トンネルにもよく出くわします。
トンネルの脇には必ず迂回路があるので、チャリはそちらへ。

日本の渚・百選の「留守ヶ岩浜」のほとり。



観光客で賑わう対岸とは対照的に、静かな湖畔です。
湖沿岸の迂回道路は整備されており、自転車も走り易くなっています。
自動車では通る事はまずないと思いますけど。


長浜交差点を直進して西湖へ向かう事にしました。
この時から雲行きが怪しくなり、雨が落ち始めてきました。
西湖へは暫く上り坂が続きます。
文化洞トンネルを抜けると西湖が見えてきます。

看板で位置関係をチェックすると、基本通り北岸側から周る事にしました。
  
富士山には一時期毎週の様に来ていたけど、実際西湖に来たのは初めてだったりします。
北側より南側の方が観光場所が点在しており、人も多い感じ。
小さい湖なので一回りするのも、そんなに時間はかかりません。
西湖といえば「コウモリ穴」、国の天然記念物の溶岩洞窟が有名。


  
洞窟入り口までは、こんな感じで樹海の中を少々歩きます。
  
入り口を潜るとそこには溶岩でできた洞窟が広がっています。
  
中は非常に低い通路が続いてます。
高さ1m以下の通路なので、中腰やしゃがんでの移動になります。
暫く行くと扉が閉ざされており行き止まり。
その先はコウモリ保護の為立ち入り禁止、つまりコウモリはこの奥にしかいません。

どうなってるのか見たかったけど、真っ暗で写真でもこの通りわからず。
とにかく常に低い天井はやたら頭をぶつけます。
ヘルメットを貸してくれるのは、こういうことだったのかと、その有り難味を実感します。
下手すると泥まみれになりますが、ちょっとした探検気分は味わえます。


さて、コウモリ穴から真直ぐ南へ行くと、これまた超有名な
富岳風穴」「鳴沢氷穴」の2大洞窟が待っております。


  
階段を降りると、冷え冷えの内部は氷の山です。
気温が激低いけど、暑がりな自分にはこの寒さは気持ちいい。

洞窟の奥には蚕の繭貯蔵庫があります。
ここで引き返してあとは出口まで戻る事になります。
外へ出ると今までの冷気はどこへやら、途端に蒸し蒸しとした空気が
纏わり付いてきます。
モワっとして仕方ないから、冷たいものでも食べましょう。

「トウモロコシソフトクリーム」、ほんとにトウモロコシの味がします。
美味い。


氷穴はここからすぐ。
  
中はやはり冷え冷え、急な階段がお出迎えです。
  
「地獄穴」、落ちたら最後戻る事が出来ないそですが、穴埋まってなくね?
江ノ島までつながっているとか、いないとか。

  
氷の壁の通路、氷の池などなど。
どの洞窟もそうですが、天井が低いしすべるので結構疲れます。
でも、夏場にこの気温は天国です。


西湖を離れると河口湖駅に向けて、帰路につく事にしました。
河口湖駅の構内はなかなか綺麗な造り。

土産買いながら電車待ちしてると長距離バスが、見れば新宿西口行き。
これ乗ればあとは寝てれば着くなぁと、激しく乗りたくなったけど自転車はどうなのか。
今回は見送ったけど、料金はバスの方が安いみたいだ。


夕方の大月駅

富士ポタは終わるけど、ここからの家路がまだ長いのであるよ。