奥多摩ポタリング

台風の合間をぬってポタを計画。
目的地は奥多摩、先日の青梅リベンジ決行です。
奥多摩へは、休日運行の直通ホリデー快速おくたま号で約90分弱。
立川からは乗客も登山姿に様変わり、至る所にリュック、リュック。


青梅駅を過ぎ、車窓の様相もすっかり渓谷モード。
山間を抜けようやく終点奥多摩駅到着。
  
改札では駅長さんがお出迎え。
駅前はバスターミナル、その他はお店が少々ある位で、実にシンプル・・・というかなんもない。
駅舎はそれっぽく木造。
  
早速組み立て開始。
駅前でこんなことしてる人、自分だけ。
登山姿の人の中、ひとりハーフパンツにショルダーバッグのメッセンジャー
ロードレーサーっぽければまだ、それなりに納得なのだろうけど・・・FRETTA-STD。
場違い、浮いてる感ありあり。


観光案内所でガイドマップを入手、細かい解説が後々役に立つ事になります。
駅前から下って右折すると、いよいよポタのスタート。
むかし道をのんびり辿りながら、目指すは奥多摩湖
  
すぐに渡るのが「氷川大橋」。
渓谷なので真下を流れる日原川まで結構な高さ、こんな風景がこれからいっぱい。
などと景色に見とれながら進んでいると、むかし道に入る分岐点を見過ごしてた。
橋を渡るたび、「おお」と感嘆しながらも、変だなまだ着かないなと。

気がつけば境橋、白髭トンネルの手前。
これは来過ぎてるだろと地図とにらめっこ・・・あ、やっぱとっくに通り越してる。
やむなく白髭トンネルを抜けた所からむかし道に合流。
かなりショートカットしてしまったけど、むかし道に入った途端景色は一変。
青梅街道の喧騒が嘘のように静かで、のんびりした時間が流れております。
もう車にもビクつく事もなく、思うままにFRETTAを転がせます。

民家の合間を縫うように細い道が続きます。
少し進んだところで吊り橋に出くわしました。

「シダクラ吊り橋」。
FRETTA押しながら中ほどまで進み、真下を見下ろすと中々の高さ。

びびってソロソロと進むより、開き直ってガシガシ進んだ方が怖さは薄れますな。
  
茶屋跡の馬の水飲み場を過ぎると、また吊り橋は「道所吊り橋」。
先ほどより短い橋。
  
吊り橋を越え、西久保切替しまでは緩い上り坂が続きます。
左下の渓谷を眺めながら、気分を紛らせ漕ぎ続けます。
  
  
切返しの脇に本来のむかしみちが続くのですが、崩落が起きたとの事で迂回路が設けられてました。
要は道なりに進むようになってる訳なのですがね。
で、その先の西久保トンネルをくぐると、中山橋が掛かっています。
  
ここからまた青梅街道に出る事になります。
迂回路は青梅街道を渡る形で、更に山の方へ延びていました。

このトンネルを抜ければそのまま奥多摩湖まで一気に到達出来るのですが、
迂回路は自転車の右脇へ向かっております・・・。
で、これが迂回路。

めっさ急勾配、そうは見えないけど急勾配なうえ天井低いトンネルまであります。
更にトンネルを抜けると階段、FRETTAかついで上がった先は・・・。

またトンネル。
山の中でぽっかり開いたトンネルの入り口。
えーっ、と思いながら中に入っていくと、ここは廃線路でした。
ダム建設列車の線路をそのまま迂回路として使っているようで、中は電灯でライトアップされてます。
といっても電球なので、なんともいえない雰囲気を醸し出してます。
  
所々天井から地下水が流れ出ていて、滝の様に落ちている箇所もあります。
気をつけないとこんなとこでずぶ濡れになるハメになります。
全長440m、すれ違う人も、後から来る人も無く、ただ一人で抜け切ったのでした。
鉄道トンネルを抜けると、本線は「滝のり沢」へとますます山を登っていく様相。
  
もうこうなるとFRETTAではお手上げ。
大人しく青梅街道へ出る事にしました。
街道に出ると目の前にダム、「小河内ダムの余水吐」です。

もうこの上が奥多摩湖、あとは青梅街道を登っていくのみ。
約7分後、目の前に広がる奥多摩湖、無事到着。
  
丁度お昼時、ここでちょっと休憩。
ダム近辺で唯一の休憩&食事処「水と緑のふれあい館」。
郷土資料館として、また奥多摩周辺の自然と生物の関わりが勉強できます。

1時間ほど休息したあと、ここから更に先の浮橋を目指す事にしました。
奥多摩湖といえば浮橋、行かない訳にはまいりません。
交通量が多い上、トンネルも結構あるのが悩みどころ。
トンネルダッシュを繰り返し、峰谷橋を抜ければそこは目指す浮橋。

20分程で到着。
  
電車の車両移動をしているような感覚。
繋ぎ目を乗り越える時は、ガクっと沈み込んだり、浮き上がったりと不安定。
ボケっとしてると転びますぜ。
  
橋の真ん中あたりからの眺め。

浮橋を後にして、もう少し先の深山橋まで足を延ばしました。
車ではいつもここを渡り、大月方面へ山道を抜けていくコースを選びます。
さすがにそれは無理なので、ここで引き返す事にしました。
  
帰りはちょっと気合をいれてアタックして見る事に。
というよりトンネルがやはり怖いので、とっとと抜け切ってしまう腹積もり。
ひたすら脇目もふらず漕ぎ続けた結果、帰りに寄ろうと思ってた土産物屋を通り越す始末。
調子に乗りすぎ麓の道路標示を見て、「あっ、お土産屋・・・」とやっと気付く。
そのお陰か駅まで45分たらずで到着。
予定より早く戻って来てしまったので、なんとも手持ち無沙汰。
なんか土産ないかと見廻していた所、目に入ったのがこれ。
  
名物「わさびソフトクリーム」(\300)。
どんなものかと買って見ると、普通のバニラソフトに生わさびから作ったシロップを掛けたものでした。
甘いソフトクリームとピリリ&ツンとくる山葵シロップがマッチ。
なんとも面白い味でした。
電車の時刻まで間が在るので、周辺を散歩。
  
車だと素通りしてしまう様な場所や景色をしっかり堪能。
奥多摩駅をあとにしました。

【データ】
車種;ビアンキ FRETTA
チャリ走行距離;27km
平均速度;14km/h
最高速度;47.2km/h
交通費;\890(中野-奥多摩/往路)
\1,050(奥多摩-新宿/復路)