痔にはウォシュレット

前々からトイレの便座が壊れそう、つーか割れそうだった。
オーナーが部品を取り寄せてくれて、今日交換に来た。
業者が休みなんで捉まらなかったけど、簡単にできるでしょうと、
オーナー自ら張り切って作業に入ったんだが、これが上手く行かない。
断念し、もう一人知り合いの職人に当たってみる事に。
10分位して便利屋のおっちゃんを連れてきたオーナー、再度トライ。
やはり餅は餅屋、難なく便座の留め金を外すと手早く交換にはいる。
その間、おっちゃんとオーナーはいろいろおしゃべりをしてる。
トイレメーカーの業者話しや、今流行りのウォシュレットの事など。
便「ウォシュレットはいいよ」
オ「嫌いなんだよ、あんなの」
便「清潔だし、痔にはやさしい」
オ「痔なんかないよ」
便「オレ痔持ちでさ、戦地で痔になっちゃってさ」
オ「あんた沖縄行ったんだっけ」
そこから沖縄へ出兵した時の話しに流れていった。
現地でトンネル掘ってたら急に痔になって、半月休暇を貰えたお陰で命助かったとか、
三八銃の撃ち方やら、特攻隊と突撃隊の違いの解説、魚雷用プロペラの話。
特攻の魚雷用プロペラは、ジュラルミンが無くなるとベニヤで代替したけど、
回転の勢いに負けて吹っ飛んでくるんで、怖くて仕方なかったらしい。
そんなやり取りを笑いながらしてる、たくましいおっちゃん達でした。
まさか自宅で戦時中の裏話し聞かされるとは思わなかったけど。