LAND OF THE DEAD(ランド・オブ・ザ・デッド)

26日の前夜祭オールナイトにて観賞。
深夜にゾンビ映画を見に来るもの好きも少なく、場内ガラガラ。


ロメロ監督の純粋なリビングデッド・サーガの続編。
エンタメ性やスリル感は、先のリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』に分があるように思えるけど、
世界観や随所に見られる妙なこだわり、決して走らない独特のデッドウォーキング、
まさにゴシックなロメロゾンビ。
ホラー映画のお約束通り、そこにいたら襲われるよ、なシーン満載もご愛嬌。
打ち上げ花火に魅入ってたり、道具の使用や伝授、仲間意識、連帯感とまあ立派に人間してます。
わずかな生存者の中でさえ階級差別が生まれ、反目しあってる人間側からみれば
ゾンビ側の方が余程まとまっちゃってます。
ただ、意思持っちゃダメでしょゾンビは、って個人的には感じた。
そのせいで人間側ばかりに肩入れ出来なくなってる。
オマエラ喰われちゃえよと。
もっとも今回は、ゾンビに意思に近いモノを持たす事で、
社会風刺の意味合いを表現している様なので仕方ないかと。
なので誰の視点で見るかによって印象がかなり違ってくる映画。
何回か見ると面白さも違ってきそうです。